1929年に製造され、前身の湘南電気鉄道時代から京急電鉄を支えた「京急デハ230形」の外板塗装と床修繕が完了し6月11日、修繕作業を行う総合車両製作所(金沢区大川)で報道陣に公開された。修繕前はサビや腐食がすすんでいた車体は、鮮やかな赤色に塗り替えられ、往年の輝きを放つように。また、床板も張り替えられた。
デハ230形は当時の最高技術を取り入れた日本の名車として広く知られる存在。軽量で丈夫な車体構造、大きな窓、地下鉄と郊外の双方に適した車両、走行性に優れた軸受の採用などの特徴がある。現在の高速化スタイルを確立した電車の草分け的存在ともいわれる。
1978年の引退後、川口市児童文化センターで保存・展示されていたが、2017年11月、38年ぶりに帰還。車体を総合車両製作所で、台車を京急ファインテック久里浜事業所(横須賀市)で修繕している。
今後は修繕した内装部品を設置するなどし、往年の姿に再現させる。完了後には、19年秋にみなとみらい地区に建設を予定している京急グループ本社ビル(1階)に展示される予定だ。
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