金沢区富岡東在住の古澤和敏さん(66)・順子さん(61)夫妻は市立横浜総合高校(南区)ボクシング部で生徒を指導している。
和敏さんはボクシングのアマチュア元全日本王者。32歳で市の教員になり、市内の学校で勤務。2003年に同部を創部し、インターハイ出場選手を複数輩出。現在も部活動指導員として、グローブを付けて高校生と拳を交える。
厳しい減量や相手に打ち勝つ精神力が必要な競技。試合で力を発揮できなかった選手が勝つことで自信を付け、人としても成長していく姿を見るのが嬉しくて仕方ないという。「身体が動くうちは続けたい」。心は今も”ファイター”のままだ。
一方、順子さんは、スポーツが好きで、市の教員時代はテニスや水泳、陸上などの運動部を担当。同校に異動した12年、夫から顧問を引き継ぎ、17年3月まで務めた。定年後の現在も理科講師として週2回、教壇に立つ。
順子さんは昨年、女性では全国で数人しかいない指導者資格を取得。8月の国体関東ブロック大会ではボクシング競技の「成年女子の部」監督として、県代表選手のセコンドに付く。「(夫婦だから)言いたいことを言い合っている」と笑う順子さん。「持っている力を出し切れるように」。リングで勇敢に戦う選手の精神面を支えたいという。
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