市内中小企業の人材確保支援の一環として横浜市は7月31日から、(株)ビズリーチの運営する求人検索サイト「スタンバイ」に特集ページを開設した。無料で求人情報を掲載することにより中小企業の採用活動をサポートしていく考えだ。
人手不足が深刻化
市内の有効求人倍率は2010年の0・48から右肩上がりで、17年には1・39となり、企業にとって人材確保は大きな課題だ。横浜市は全体の99・6%にあたる7万6784社(2014年時点)が中小企業で、横浜市工業会連合会の担当者は「売手市場で有名企業への志望が多く、募集しても3年以上人が採れていない企業や、人手不足でやむなく注文を断るような企業もある」と話す。
市もこの状況に対応しようと高校生などを対象とした工場見学や出張講座などで学生と企業の接点を作ってきた。市経済局の担当者は「これらも中長期的には大事な取り組みだが、より直接的な就業に結びつくものをという声が近年高まっていた」と話す。
こうした状況に市はこのほど、各種転職サイトを運営するビズリーチ社の提案を受け、横浜市の中小企業を対象とした特集ページを開設。同社の求人サイト「スタンバイ」は企業の求人情報が無料掲載できるほか、採用後も成功報酬費用が生じないなど企業側にメリットが多い。福島県や新潟県での実績もあるため、今回の委託契約に至った。
6月から掲載希望を募ったところ、120社から申し込みがあり、7月末時点で50社を掲載。順次更新予定で、申し込みから3週間ほどで掲載が可能だという。またページに掲載する文言やリンクを張る各社のホームページ運営についてもアドバイスしている。
特集ページの掲載は3月末までとなっているが、市経済局担当者は「サイトが有効な採用活動につながれば継続し、4年で700社ほどの掲載数にまで伸ばせれば」という。市工連担当者は「人材確保支援は市に要望し続けてきたところ。若い人たちにも結びついてくれたら」と期待を込める。
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