磯子区の上笹下地区で10月26日からローソン栗木1丁目店が地域を巡回する移動販売のトライアルがスタートした。同地区は、買い物困難が課題となっており、約2カ月間試行実施する。
高齢化が進んでいる同地区は、坂道が多く、スーパーなども少ない地域で長年にわたり買い物困難が課題だった。
トライアルに向けては、ローソンと磯子区役所、上笹下連合自治町内会などが巡回コースや回数などを協議し準備を進めてきた。
毎週金曜日に巡回
今回は、「JA磯子裏」「栗木神社境内入口」「大崎公園」「上中里地区センター駐車場」「上中里幼稚園」「興人磯子台マンションK-4棟」の6カ所を毎週金曜日に巡回。初日となった26日は、キャベツや小松菜などの野菜やサンドイッチ、総菜、ティッシュペーパーなど約150アイテムを積み地域を回った。利用者の中には、事前に配布していたチラシを持参する人もおり、レジに行列ができる巡回場所もあった。
普段はバスで上大岡を訪れるという田中在住の80代女性は「徒歩圏内に買い物ができるところがなかったので近くまで来てくれてありがたい」と話した。
ローソン栗木1丁目店の西部安子店長は「時間前に待っていてくださったお客様もおり期待の高さを感じた」と話す。一方で、積んでいない商品の要望もあったといい、次回以降、利用者が求める商品とのミスマッチを少なくすることを課題にあげた。
トライアル後には、利用状況などをもとに本格実施にむけて検討するとしている。
地域交流の場にも
ローソンの移動販売は全国39都道府県で展開されており112台が巡回している。「地域買い物コミュニティー」をテーマに地域活性化を目指している。上笹下地区での移動販売でも、店員と利用者が会話をしながら商品を購入したり、利用者同士が「久しぶり」「こんにちは」といった交流を楽しんだりする場面が見られた。西部店長は「買い物が外へ出るきっかけとなり、地域の活性化につながれば」と話した。
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