旧杉田劇場の思い出を語る座談会「旧杉田劇場の思ひ出」が2月24日(日)、杉田劇場で開かれる。座談会では旧杉田劇場を訪れたことがある磯子区民が登壇し、当時を振り返る。
旧杉田劇場は現在の場所から国道16号線を南に約200m行ったところに位置していた。1946(昭和21)年に開場し歌舞伎やアマチュア劇団などが上演。50年の閉幕まで、浅香光代や渥美清といった名優が出演したことでも知られている。
今回の座談会は、杉田在住の田中耕多さん(80)と水野直春さん(80)=人物風土記で紹介=、関フミ子さん(88)が登壇する。浜中学校5期生の田中さんと水野さんは、学芸会で旧杉田劇場の舞台を利用。観客としても訪れていたといい、当日は学芸会の思い出や観劇した歌舞伎などを中心に振り返る。
田中さんは「話をする中で新たな記憶がよみがえるかもしれない」とし、水野さんも「学芸会や歌舞伎の話をしたい」と意気込む。
美空ひばり没後30年
旧杉田劇場は、美空ひばりがデビューした舞台でもある。46年3月に当時8歳の美空ひばりが歌で初舞台を踏んでいる。関さんは、杉田の和菓子店「菓子一」の二代目・相原一郎さんの妹。美空ひばりと縄跳びやおはじきで遊んだことがあり、座談会では思い出も披露される予定だ。
今年は美空ひばり没後30年。関さんは「当時、周辺には娯楽施設がなかった。旧杉田劇場を、ひばりさんとの思い出などで振り返られればうれしい」と話す。
同館の中村牧館長によると、当時を知る市民目線での振り返りは今回が初めて。「座談会で新たな証言が出てくる可能性もある」と期待する。
座談会は午後2時から4時。参加無料で先着40人。参加希望者は2月20日(水)までに同館(【電話】045・771・1212)に申込を。
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