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憲法は生活や人生のこと 金沢区在住、映画監督松井さんに聞く

社会

公開:2020年1月1日

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松井久子さん(73)雑誌ライターやドラマプロデューサーを経て、1998年「ユキエ」で映画監督デビュー。内外の映画祭で高い評価を得る。家族が再生する姿を老人介護を軸に描いた「折り梅」では脚本に挑戦。日米合作の「レオニー」は2010年全国ロードショー上映された。
松井久子さん(73)雑誌ライターやドラマプロデューサーを経て、1998年「ユキエ」で映画監督デビュー。内外の映画祭で高い評価を得る。家族が再生する姿を老人介護を軸に描いた「折り梅」では脚本に挑戦。日米合作の「レオニー」は2010年全国ロードショー上映された。

 2016年5月、日本国憲法を題材にしたドキュメンタリー映画「不思議のクニの憲法」が公開された。日本国憲法の施行から70余年。憲法改正への議論がたびたび取沙汰される昨今、私たちが知っておくべきこととは。金沢区六浦在住の映画監督・松井久子さん(73)に聞いた。

◇    ◇

 「不思議のクニ〜」は、20代の若者から子育て世代、政治家、評論家らまで30人以上にインタビュー。争点になりがちな9条のみならず、国民主権や基本的人権など幅広く扱い「憲法の意義」を問いかけている。公開直後の1カ月半に行われた自主上映会は全国約700か所。3年以上経過した今も月に数か所で開催されているという。

若者に見てほしい

 松井さんは「上映会はどこに行っても、私たち世代の人が多い。作中で若い人を多く出してたのは、やはり若い世代に見てもらいたいから。憲法が『生活と人生』に密接につながっていることを知ってほしい」と話す。

 憲法が施行された年に生まれた松井さんは、憲法とともに育ち、学校教育でその大切さを教諭から情熱を持って教えられた。「けど今の人たちにとって、憲法はものすごく遠い。そのギャップを埋めたかった」と作品に取り組んだ動機を話す。

 松井さんが強調するのは、9条よりも「基本的人権」や「平等」「表現の自由」。一度改正されてしまえば、当たり前に保障されているこうした権利が侵害されてしまうのではと危機感を持つ。「本来憲法は、権力をしばるためのもの。権力が私たちをコントロールする方向に向かっている現代、憲法でギリギリ守らていることを知ってほしい」と力を込める。

 タイトルの「不思議」は、日本という「国」よりも「国民」に向けた言葉だという。「こんなにも国民が政治に関心がないのは不思議なこと」と苦笑い。時には無力感に包まれることも。だが希望はある。「上映会で高齢の観客に交じり、子育て中のお母さんが必ずちらほらいるんです」。「あきらめたら終わり」と自分に言い聞かせ前を向く。

 2年前の夏、住み慣れた東京を離れ、横浜市金沢区に越してきた松井さん。この映画を「ぜひ地元の人にも見てほしい」という。自主上映会の申し込みは同映画の公式サイト【URL】http://fushigina.jp/から。

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