シーサイドライン金沢八景駅で11月6日、テロ災害を想定した訓練が行われた。
来年の東京五輪、パラリンピックの開催に備え、災害対応能力の向上と連携強化を目的に行われた今回の訓練。金沢消防署、横浜シーサイドライン、京浜急行電鉄、金沢消防団から約70人が参加した。
今回の訓練は、シーサイドラインの車両を使用。走行中の車内で爆発物が爆発し、負傷者が多数発生したという想定で行われた。初動対応で金沢八景駅の係員が避難誘導を行い、金沢八景駅の濱崎徹駅務区長が現場責任者として指揮をとり、初期消火活動を実施。その後2次爆発が発生し、駅係員も巻き込まれた現場に、消防隊が到着。現場の状況を確認し、負傷者の手当の緊急度に応じて優先順位をつけるトリアージや負傷者の救護、搬送などが行われた=写真。
今回は、実際に運行する車両を止めて駅舎内で訓練を行ったこともあり、訓練会場は緊迫感に包まれ、万が一に備えた本番さながらの訓練となった。もう一方のホームでは車両が通常運行しており、駅利用者が訓練現場をのぞき込む姿も見られた。
濱崎駅区長は「人命救助最優先の意識で訓練に臨んだ。初期対応や初期消火、お客様の避難誘導など実践的な訓練を行い、いい経験になったと思う。この訓練を万が一の際には生かしていければ」と振り返った。
また、消防対応の全体を指揮した安西茂治消防司令長は「負傷者搬送など、実際の駅舎内で訓練ができるというのは貴重な機会。負傷者の搬送訓練はこのような実践的な訓練でないとあまり経験できない。トリアージの確認や階段での搬送方法などを確認できたことは非常によかったと思う」と充実した表情を見せながら話した。
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