開幕まで1か月を切った東京2020五輪パラリンピックの開催に備え、電車内で爆発事故が発生した想定訓練が6月25日、金沢区並木のシーサイドライン車両基地内で行われた。横浜シーサイドライン、京浜急行電鉄、金沢消防署、金沢警察署、磯子警察署から約80人が参加。両警察署と連携した大規模訓練は初めて。
今回の訓練は、シーサイドライン金沢八景駅に到着間際の走行中の電車内で爆発があり火災が発生した想定で行われた。国際的な大型イベントを前に、災害対応能力の向上や関係機関の連携強化が目的。車両基地内の実際の車両を使用し、関係機関への連絡通報や連携した事故対応、乗客の避難誘導、二次災害防止の動きなどを確認した。
初動対応では、乗客から車内インターホンで爆発を聞いたシーサイドライン職員が、社内や関係機関への連絡・通報。現場責任者となる係員を現場に急行させた。自力で動ける乗客の避難誘導を行い車内状況などを確認中、火災車両から2度目の爆発が発生。現場責任者は到着した消防隊・警察隊に爆発・火災を含む列車状況や負傷者数、運行状態などを報告した。その後、負傷者の手当の緊急度に応じて優先順位をつけるトリアージ、車内からの救護・搬送などを行い、消防隊の指揮下で各機関が連携し対応した。
金沢消防署の安西茂治副署長は総評で「金沢署・磯子署が初参加し、連携の輪が広がったことに心強さを感じている。災害の被害を最小限に抑えるためには、こうした日ごろからの訓練で顔の見える関係を作っていくことが重要」と話した。
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