犯罪や非行をした人の更生を支える保護司。金沢・磯子の両区にも保護司会があり、さまざまな活動を行っている。7月は安全で安心な社会を目指す「社会を明るくする運動」の強化月間。同運動に協力する保護司会に、各区の状況を聞いた。
保護司は法務大臣に委嘱されるボランティア。地域の中で犯罪や非行をした人の社会復帰を支援し、犯罪予防のための活動にも取り組む。
金沢区では金沢保護司会(露木育夫会長=写真左)、磯子区では磯子保護司会(松原竹雄会長=同右)が中心となり、対象者との面接や地域での啓発活動などに取り組む。同運動は、年間を通して大きな取り組みの一つ。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため活動は制限され、例年行っている各区でのキャンペーンが実施できない現状にある。
こうした状況の中、両区の保護司会は模索しながら活動を展開。金沢では幼稚園児にキャラクターが描かれた塗り絵を配り、保護司の存在や活動の周知を図った。露木会長は「人を多く集めての啓発は難しいが、こうして配ったものが保護者らの目に留まれば」と話す。
一方、磯子では今年6月、「少しでも保護司の役割や活動への理解を深めてほしい」という思いから新たにホームページを開設。県内の保護司会でも珍しく、保護司の役割や小中学生向けの同運動作文コンテストの詳細などを掲載している。
両区で欠員
全国的に保護司の担い手は不足しているが、両区も例外ではない。金沢は定員34人に対して28人、磯子は38人のところ32人。会員の推薦による入会がほとんどだが、高齢化の影響で退会者が増える見込みの中、入会者を増やすことは急務となる。松原会長は「簡単ではないけど、人のためになる役割。まずは保護司の存在を知ってもらい、なり手も増えてくれたら」と話し、今後も地道な啓発を続けていく。
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