避難計画について説明する飯塚さん（右）と菅原さん
いざという時、地域の支え合いの基盤となるのは、自治会町内会だ。各会では防災訓練や備蓄品管理などを行い、非常時に備えている。しかし、コロナ禍で会合や訓練を計画通りに実施するのは難しく、それぞれ試行錯誤を続けている。
西大道町内会は年２回実施してきた防災訓練を、昨年度は行うことができなかった。「コロナだからと何もできないでは困る」と体制の見直しや訓練方法の改善を検討してきた。今年11月14日には、地域防災拠点の大道中学校で、防災訓練を計画中。学校と調整し発熱者や濃厚接触者用の部屋を確保したり、距離を十分にあけた体育館の区割りなどを進め、当日の準備を進める。ロロナ対応で防災拠点の収容人数も大幅に減るため、家庭避難や避難場所以外の安全な場所の確保・周知も課題の一つだ。町内会長を務める飯塚久典さん（69）は「訓練当日は、コロナ対策で従来とは変わった流れや、体制を住民の方々に見ていただきたい」と話す。
同町内会では、一昨年の台風で川が逆流し床上浸水した家屋もあった。「これまで想定していなかったコロナ対応や内水なども考慮に入れ、防災計画を練っていきたい」と話した。
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