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特別寄稿 大島幹雄さん(富岡西在住) 「笑い」で平和を 「理想掲げ行進」呼びかけ

社会

公開:2022年4月21日

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コメディアーダ閉幕式の大島さん(右)とクリューコフさん(提供/大島さん)
コメディアーダ閉幕式の大島さん(右)とクリューコフさん(提供/大島さん)

 ロシアのウクライナ侵攻が明らかになり、さらにキーフへの攻撃がはじまろうとした時、いてもたまらずキーフにいる親友で演出家のクリューコフに「いまどこにいる、安全なところにいてくれ」とメールを送った。すぐに「侵攻前日膝の手術をしたが、慌てて病院を抜け出し、今は自宅にいる」と返事が来た。

 ロシア軍は黒海に面したオデーサにも向かっていた。ここで開催されているクラウンフェスティバル「コメディアーダ」に2017年から審査員として参加しているので、ここにもたくさんの友人がいる。「コメディアーダ」代表デリーエフ家族は、オデーサを離れ海外に避難していた。

 なにかできることはないか、悶々としている時、クリューコフから、遠く日本で心配している人たちがいることが、大きな励みになっていると聞いた。そこで、世界中のクラウンが励ますというのはどうだろうと思った。

 「コメディアーダ」が開かれる4月1日エイプリルフールに合わせて、ウクライナの人たちを応援するクラウンフェスティバルをオンラインで開くというアイディアが浮かんだ。クラウンの世界は狭い。情報を流せば、それなりに賛同してくれる人が出てくるのではないか、オンラインであれば、準備に時間はかからない。問題は、ウクライナの人たちが喜んでくれるかどうかだ。

 デリーエフとクリューコフに相談すると、ふたりはこんな時こそ笑いは必要だ、やるべきだと答えてくれた。私はふたりの助言も取り入れながら、次のようなメッセージを世界のクラウンたちに発信した。

「いまこそクラウンは愛と善と平和を訴えなければならない。戦争の時代にそれは理想論にすぎないと言われるかもしれない。でも理想を語り続けることこそ、クラウンの使命ではないか。戦車に戦車で対抗しては戦争は終わらない。いま戦争で苦しんでいるウクライナの人々を元気づけるクラウンパフォーマンスの映像を送って欲しい。それを公開しながら、ほんとうの平和が訪れるまで、クラウンたちは、笑いで平和という理想を掲げ、行進を続けるのだ。ぜひこのプロジェクトに参加してほしい」

 4月1日、この呼びかけに答えた30団体のクラウンたちが投稿してくれた映像をまとめ、ユーチューブで公開した。今後も投稿ビデオは随時公開していく予定だ。これがウクライナや故国を離れざるを得なかった人たちに届き、そして少しでも喜んでもらい、平和の時代が一刻も早く訪れたらと念じている。

世界のクラウンが動画でパレード

 世界中のクラウン(道化師)から投稿されたパフォーマンス動画を公開するYoutubeチャンネル「クラウンパレード」が4月1日から開設された。企画したのは金沢区富岡西在住のノンフィクション作家・大島幹雄さん(68)ら。サーカス学会長でもあり、世界のクラウンと交流がある大島さんは、「こんな時だからこそ、笑いで平和を届けたい」と話す。ウクライナにも数多くの友人がいる大島さんに、特別寄稿という形で思いを語ってもらった。

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