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粗大ごみ回収 電子決済で申込み不要に 栄区搬入施設で実験開始

社会

公開:2023年11月9日

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「PayPay」にて支払いを行う利用者=10月26日撮影
「PayPay」にて支払いを行う利用者=10月26日撮影

 横浜市資源循環局は10月25日から、金沢区と磯子区からも近い粗大ごみ自己搬入施設「栄ストックヤード」で、事前申し込み不要で粗大ごみを回収する実証実験を開始した。処理手数料の支払いは電子決済を用い、今年度末まで行われる。

 実験を行っている栄ストックヤード=栄区上郷町1570の1=は金沢区や磯子区から近く、両区からの利用もある施設。現行で粗大ごみ回収の際に必要としている事前申し込みを不要とし、回収の際にかかる処理手数料は現地にてクレジットカードや「PayPay」で支払う。実験が始まった10月25日には27件の利用があった。

手続きを簡素化

 現行の制度で粗大ごみを出す際は、電話やインターネットなどによる事前申し込みが必要。コンビニや郵便局などで処理手数料を支払い、その時に発行されるシールを貼って指定された日に自宅近くの回収場所に出すか、自身で搬入施設に持ち込まなければならない。同日からインターネット・チャット・LINEでの申し込みに限り、手数料支払いにクレジットカードやPayPayでの電子決済も可能になったが、申し込みから回収まで2週間程度を要するなど、「不便だ」との声があった。

 今回、実験されているシステムでは、事前の申し込みが不要となっているため「捨てよう」と思った日に処分することができる。煩雑な手続きがないため、利便性の向上が期待されている。

 また、回収スタッフのオペレーションについて検証することも目的の一つ。事前の申し込みがないため利用者数の予測が難しく、今回の実験をもとに必要な人員配置や機材の数などについて検討していく。ただ、26日の時点で市資源循環局の担当者は「現在のところオペレーションの問題は発生していない」と話しており、円滑な回収が行われている模様だ。

「便利になった」の声

 さっそく同施設を訪れた利用者からは好意的な声が挙がっている。開始翌日に粗大ごみを持ち込んだ男性は「前から家にあったが、申し込みが面倒で放置していた。申し込み不要と知ったので来た」と話した。

 同局担当者は「今回の結果を踏まえ市内にあと3カ所(鶴見区、緑区、泉区)ある自己搬入施設でも同様のシステムを導入するかを決める。支払い方法などについても検討する」としている。

 持ち込みが可能な時間は午前9時から正午までと、午後1時から4時まで(日曜日は定休)。持ち込みの際は、横浜市民であることを証明する書類(免許証や公共料金の支払い票など)の提示が必要となる。

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