関東学院大学サッカー部の監督を務める 奈良 安剛さん 鎌倉市在住 41歳
選手とともに新たな舞台へ
○…近年、多くのJリーガーを輩出している関東学院大学サッカー部。提携するJリーグの横浜F・マリノスから派遣され、同部の指揮官を務めて3年目を迎える。今年度は創部以来初めて関東大学サッカーリーグ1部に所属。「前任の方々をはじめ、先輩方がつないでくれて今がある」。4月6日の筑波大との開幕戦から、大学最高峰の舞台へ挑む。
○…横須賀市出身。兄の影響から、小学2年で地元の少年サッカーチームに入った。横浜F・マリノスジュニアユース追浜、桐蔭学園高校を経て当時のコンサドーレ札幌へ入団。しかし、2年で戦力外となり、プロの厳しさを目の当たりにした。「それまでサッカーしかしていなかったので、社会性を身に付けたかった」と競技から離れることを考えたが、当時社会人リーグ所属のザスパ草津から声がかかり現役を続行。クラブの理解もあって介護の仕事をしながら競技を続け、その後も松本山雅FCやツエーゲン金沢などJリーグ昇格を目指していたクラブを渡り歩いた。
○…妻や小学生の娘と過ごす時間がリフレッシュのひととき。ゴルフも趣味だが、「大体どんなスポーツでもうまくいったのに、ゴルフはうまくいかないことが多い」と苦笑い。「どうしたらうまくいくのか」を考えて実践することが、サッカーの指導にも生きているという。
○…現役引退後はF・マリノスのコーチとして中高生などを教えてきた。「大学は未知の場所」だったが、真剣に競技へ取り組む選手たちと向き合う中で「Jリーグの監督」という自身にとっての新たな目標もできた。「教える立場ではあるけど、自分が選手たちから与えてもらうことも多い」。選手とともに、新たな歴史を作っていく。
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