金沢警察署長を務める 佐藤 良一さん 金沢区在住 58歳
顔が見える地域づくりを
○…署長を務めるのは、前任地の瀬谷警察署に続き2度目。過去には富岡東の第一機動隊に通算5年間勤務し、金沢まつり花火大会の警備を担当していたこともある。金沢区の印象を「海と山の両方にたくさんの豊かな観光スポットをもち、大学や文化教養施設も数多く有する多彩な街」と語る。
○…出身地は福岡県太宰府市。小学校で柔道、高校で空手に励んだ経験から、体を動かし、人と話す仕事として警察官を志した。「地元福岡の警察官として働いていた兄の背中を見ていたことが影響しているのかも。警察官になることは心のどこかで決めていたかもしれない」と話す。神奈川県警の機動隊として通算9年、南署、港北署の副署長を歴任。科学捜査研究所の所長も務めた。
○…最も印象深かった仕事は、捜査第一課の検視官として勤務していた時。多くの現場で遺体と向き合い、独居高齢者の孤独死という社会問題への危機感を身をもって感じた。「孤独死を防ぐには、地域のつながりやコミュニティづくりが大切」と語る。近年特殊詐欺による被害が急増・複雑化していることもあり、「地域のつながりは特殊詐欺などを防ぐことにもつながる。地域と顔が見える関係をつくり、防犯力を高めたい」。
○…鉄道が好きで、特に乗るのが好きな「乗り鉄」。旧国鉄のほとんどの路線に乗ったことがあるほど。「時間があれば、地方の私鉄にも乗ってみたい」と笑顔を見せる。座右の銘は、「我以外皆我師也(われいがいみなわがしなり)」。過去に上司から受け継いだ言葉で、常に周囲の人を見習いながら、地域住民のためになる仕事を心がけているという。謙虚な姿勢で区民に寄り添い、地域と共に安全・安心なまちづくりを進めていく。
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