磯子消防署の署長を務める 渡邉 浩司さん 磯子区在勤 57歳
「現場主義」の姿勢を胸に
○…救急救命士の思いが記された記事を目にし、「より直接人の役に立てる仕事がしたかった」と26歳で民間企業から転職。熱意をもって消防の道へ進んだ。前任地の中消防署では副署長を務め、今年4月から磯子消防署の署長に着任。「区民の皆さんと一緒に安心・安全を守っていきたい」と意気込む。
○…中消防署や鶴見消防署で消防隊や調査係などを経験。消火作業から火災の原因調査まで、数々の現場へ出向いた。金沢消防署や金沢区役所で勤務した時期もあり、特に印象深かったのは、金沢区役所危機管理担当時代に起きた、東日本大震災への対応。津波への不安などの「想定外」に心配の声が押し寄せる異例の事態だったが、直接現場へ足を運んで各地の状況を見ながら、区民と真摯に向き合った。こうした「現場主義」の姿勢を胸に、署長の役割も担っていく。
○…2人の息子の父親で、近年は高校球児の次男の応援に情熱を注ぐ。幼い頃からキャッチボールや素振りなどを教えながら、成長していく過程を見守ってきた。今年は高校最後の夏となるので、「息子の試合での姿を見る機会がなくなるのは寂しい」としみじみ話す。今後は成長した息子たちとの船釣りや、実家の庭を使った家庭菜園を楽しみにしているという。
○…千葉県生まれ。小学2年の頃に港南区港南台へ引っ越し、以来50年以上にわたって横浜で暮らす。「土日になると父親の車で洋光台へ買い物に来ていた。磯子はひらけた街のイメージ」。外遊びが好きな子どもで、友達と自転車で磯子図書館へ行ったり、夏は毎年のように「マンモスプール」で遊んだりした。思い出の詰まった街で、今日も区民の安心・安全と向き合う。
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