神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

南部市場 埋もれた商品掘り起こせ 販路提供で支援継続

社会

公開:2012年3月8日

  • LINE
  • hatena
「がんばっぺサイダー」を手にする市場メンバー(左から大川さん・柴原さん・柴岡さん)
「がんばっぺサイダー」を手にする市場メンバー(左から大川さん・柴原さん・柴岡さん)

 「こっちではもう風化しつつあるけれど、被災地には、商売ができずに途方に暮れている人がまだまだいるんです」。そう話すのは、横浜南部市場共栄会の大川貴志さん。南部市場では、震災直後から、物資の直送や被災地の商品を販売するイベントの開催など、支援を継続してきた。岩手県女川町とのつながりを軸に続いてきた活動は、地震発生から1年を前に、さらなる広がりを見せている。

  ◇  ◇  ◇

 先月、東京で行われた全国規模の商品展示会。福島県ブースには、必死に商品をアピールする生産者の姿があった。しかし、バイヤーらが向ける目は厳しい。放射性物質への不安から、一部では福島県産品がタブー視されつつあるからだ。

 会場を訪れた市場のメンバーは、この光景を目の当たりにした。「せっかくの商品が、このままでは販路を絶たれる。無視して良いのか」。そんな思いから、安全が確認されたさまざまな商品を独自に仕入れ、販売をスタート。試食を出しながら並べると、その美味しさから売れ行きは好調だった。「埋もれている商品を掘り起こすのは市場本来の使命。わたしたちも勉強になりました」と、同市場の柴原哲さんは話す。

 現在販売に力を入れているのは、売上の一部が義援金として寄付される「I♥(ラブ)ふくしま がんばっぺサイダー」。今後、主旨に賛同してくれる商店などにも卸していくという。「支援をしたいと思っている企業や商店はたくさんある。被災地との橋渡しができれば」と大川さんは話している。

 今後の活動も盛りだくさんだ。直近では3月10日(土)に場内で物販などのイベントを開くほか、今月末には、復興支援のあり方を考えるシンポジウムを県などと共催する予定。さらに、横浜の商店街と協力した催しも計画している。同共栄会の柴岡義幸さんは、「正直、支援を続けるのは大変」としながらも、「でも、市場の仲間がいるから続けられています」と笑顔で語った。

 「日本全体を元気にしたい。だからこれからも、素直に、謙虚に活動していく」。取材の最後、そう言い切った”市場人”たちの言葉には、決意と希望が込められていた。
 

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

横山剣さんら出演 年に一度の横浜感謝祭「ハマフェスY165」が5月25、26日に

旧柳下邸に五月人形

旧柳下邸に五月人形

6日まで、入館無料

5月2日

称名寺で薪能

称名寺で薪能

5月3日、当日券販売も

5月2日

OTABISHO(おたびしょ)開業

みなとみらい

OTABISHO(おたびしょ)開業

能と狂言の紹介施設

5月2日

神奈川の食の魅力PR

神奈川の食の魅力PR

10月に展示会、出展者募集

5月2日

横浜・大佛次郎記念館で仏画家 ポール・ルヌアール没後100年企画展

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook