神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

必修化の武道授業 研修実施し、9月開始へ ほぼ全校が柔道を選択

教育

公開:2012年4月26日

  • LINE
  • hatena

 今年度から中学校の授業で武道が必修化したことを受け、横浜市教育委員会は3月1日に「武道安全対策委員会」を設置した。9月から始まる授業に向けて安全管理や指導計画の立て方などを盛り込んだ手引を配布、4月26日から順次、全校長と全指導教諭を対象に、理論や実技の研修を行っていく。

 1・2年生の保健体育の授業で必修化された「武道」は柔道、剣道、相撲の3種目の選択制。市内149校のうち、141校が柔道、6校が柔道・剣道の両方、1校が剣道を選択する意向で、1校が未定としている。

 「武道」はこれまで選択科目だったため、体育教諭の大半は指導経験を持つが、多くの学校が選択する柔道の有段者は4割程度。柔道をめぐっては、全国でみると過去に授業中の死亡例もあり、必修化されたことで、教諭が目を配らなければならない生徒の数も増えることから、保護者や現場からは安全面を不安視する声もあがっている。

安全面で不安の声

 こうした背景を受けて市教委は、警察OBや武道に長けた校長、医師ら10人で構成する「武道安全対策委員会」を3月に設置。100ページに及ぶ「武道指導安全対策の手引」を作り、4月26日から順次、全校長と全指導教諭向けの理論研修をスタートする。

 また、6月と8月には実技研修も行い、全指導主事と全校長が研修を受けたことを確認した上で、9月から授業を開始するという。ある指導教諭は「指導内容については心配ないが、安全面でどういう点に注意すべきか、研修で確認したい」と話す。

 市は昨年度、格技場のない学校に武道用の畳を配備したが、指導場所や安全対策用具の備えは各校に一任している。柔道を選択予定のある学校では「指導を体育館で行うか格技場で行うかは未定。ヘッドギアや衝撃緩和用のマットが必要ではという声もあるので、学校予算の中で購入を検討していきたい。場合によっては選択種目を変更する」と話した。

 市教委は「体育の授業はさまざまな種目を経験し、生涯スポーツにつなげることが目的。授業での武道は試合を行う部活動とは異なり、約束事を決めた上で練習を行う形態。伝統文化に触れる意味もある」とする。その上で「安全管理に最善策を尽くしたい」として、外部から指導者を招くことなども検討しているという。
 

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

楽器や音楽を身近に

杉田劇場

楽器や音楽を身近に

大学生主体で公演企画

5月2日

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月2日

こどもホスピスへ理解を

設立の動き全国各地で

こどもホスピスへ理解を

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook