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赤と白の花を同時に楽しむ 花の源平合戦「ハコネウツギ」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2012年6月14日

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 ハコネウツギは区内の山林や公園でよく見かけます。開花時は白色が多い花で、その後赤色が多くなるという、途中で色が変化する低木です。このように途中で花の色が変わるものに、白から金色へ変わる「スイカズラ」や、白からピンクに変わる「スイフヨウ」等があります。これらはいずれも花の中の色素が途中で変化するという特徴をもっている植物です。

 ハコネウツギは、白色と赤色の両方の花を持っているので、別名「源平ウツギ」ともいいます。源氏と平氏のシンボル、旗印の色と同じためにそう呼ばれたのでしょう。

 漢字では「箱根空木」と書き、箱根に生育するウツギのことを表します。しかし、県内では箱根よりも沿岸部の丘陵地や雑木林で多く見られ、最近では都市部の公園に植栽されています。また、空木とは幹や枝の内部が中空になっているからで、他にも「〇〇ウツギ」という植物のほとんどは、同じ意味を持っています。

 ハコネウツギによく似た木に、「タニウツギ」や「ニシキウツギ」がありますが、ハコネウツギの花筒部は角ばっているので区別できます。タニウツギは日本海側の山地に自生し、赤い花が固まって咲くので、火事を引き起こすと言われています。そのため庭木に植えない地方もありますが、近年公園等に植栽されている所も見られます。
 

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