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釜利谷東加納さん 戦死の父の生涯たどる 遺族会パネル展で展示

社会

公開:2012年9月20日

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父親の生涯をつづった加納さん
父親の生涯をつづった加納さん

 横浜市金沢区遺族会は9月24日(月)から「平和祈念パネル展」を開催する。会場では遺族から提供された戦没者の貴重な手紙や写真を展示し、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴える。

 遺族会のメンバー加納昌子さん(72・釜利谷東在住)は父親・宣三(のぶぞう)さんの生涯をつづった「花ひらけ戦死の父よ」をこのたび書き上げ、同展で展示している。「70歳を前にして、父の生涯を書き残し、子どもや孫に伝えることが娘としての務めと思い至った」という加納さん。母親が大切に保管していた遺品や資料だけでなく、生前の宣三さんを知る親戚・知人を訪ねて話を聞き、5年の歳月をかけて完成にこぎつけた。400ページを超える大作だが、「これでも4分の3くらいに削ったの」とほほ笑む。

 特に婚約時代に母親・紀久江さんと交わした手紙49通からは、宣三さんの人柄が垣間見える。率直かつ情熱的に愛情を伝える一方で、理想とする夫婦像についても理知的に意見を交換し合っている。「私がもらってもコロッといっちゃうラブレター」と加納さんは話す。

 記憶に残る宣三さんの最後の姿は、出征の日のことだという。祝いを述べる客で賑わう中、ふと気づくと姿が見えない。「探しにいくと離れにいて、叔父と手を取り合って涙ぐんでいた。飛びついて行きたかったが、できなかった」と振り返る。子ども心に、戦争の影を感じた瞬間だった。

 第二次世界大戦の日本人戦没者数は兵士・民間人合わせて約310万人。「東日本大震災をはるかに上回る人数が、戦争という”人災”でなくなった。避けようと思えば避けられたはず」と加納さん。「本音が言えない戦争を二度と繰り返してはならない」と訴え続ける。

戦没者の写真などを展示
戦没者の写真などを展示

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