富岡中 「華道男子」が増加中 部へ昇格目指す
流派は池坊。花材のタマシダを大胆に捻じ曲げたかと思うと、カーネーションを角度まで気を使って繊細に生けていく―。
富岡中学校で昨年5月、部への昇格を目指して発足した華道クラブのメンバーは現在6人。全て男子だ。華道をやる母親に勧められたり、「集中力が高まる」と聞いて入部したりと、始めた理由は様々だが抵抗はなかったと口を揃える。「男でも実際にやってみれば、どんな花を組み合わせて、どんな角度で生けたら綺麗になるか考える楽しさが分かる」と話すのはリーダーの横田崇成くん(2年)。「花は一度切ったら伸ばせない。判断力がついたと思う」と自信を持つ。1年の菅直樹くんは「家でもう一度生けると家族の話題も増える。そこが嬉しいところ」と話す。
仕掛け人は、華道家元池坊いけばな教授の土屋晴美さん。自宅のある磯子区内で華道教室を開き、母校である同校でも数回講師を務めた。「日本の伝統を残したい」とクラブ発足を学校に申し出たのは昨年3月。男子だけのメンバーに驚いたというが「発想が面白い。繊細かつ大胆でセンスが良い」と絶賛する。「華道は道という字がつくくらいで、男性がやっても格好良い。野球をする傍らクラブに顔を出す子もいるので、動と静のギャップが良いよと伝えているんです」と笑顔で話す。
今後は展示会や文化祭などで魅力をアピールしていく予定。「華道男子」の種をまいていく。
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