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高舟台在住石津さん かなコンで県知事賞 「頂点でなく通り道」

文化

公開:2013年5月9日

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県知事賞受賞を喜ぶ石津さん
県知事賞受賞を喜ぶ石津さん

 第29回かながわ音楽コンクールのユースピアノ部門の本選が4月21日、県立音楽堂(西区)で行われた。予選・準本選を勝ち抜いた44人が出場。区内高舟台在住の石津若葉さん(16)が大賞の県知事賞に輝いた。

 「響きが心地よくて、本当に楽しく弾くことができた」。生まれて初めてのコンクール受賞に、「実感がわかない」と戸惑いつつも、石津さんは大きな笑顔で喜びを表現した。

 「かなコン」は小学生の時から毎年出場していた思い入れのあるコンクール。満足のいく演奏をしても、いつも本選へは進めなかった。「中学生くらいの時は、ずっと賞を取りたいと思っていた」と振り返る。だが年を重ねるごとに「賞」へのこだわりは薄れ、反比例するかのようにコンクールでの結果が出はじめた。

 今大会初めて、「見に行くもの」だと思っていた本選出場の通知をもらい、「憧れの舞台」に立った。意識したのは「自分らしい演奏」。大きなホールと弾きやすいピアノで、練習の成果を出し切った。それでも受賞は「予想外」。「表彰式は心と体が引き離されて宙に浮いている感じでした」と笑う。

 石津さんがピアニストを志したのは小2の時。テレビでユンディ・リの演奏を聞き、衝撃を受けた。高音のきれいさ、姿勢のかっこよさ――キラキラと輝く音に「こんなふうに弾いてみたい」と強く思った。「それまではただ弾いていただけ。意識が変わった」。この時から「ピアニスト」という目標が変わったことは一度もない。

 大賞受賞にも「褒められたら、ダメになりそう」と自ら気を引き締める。「ここは頂点ではなく、通り道。怠らず努力を続けたい」。輝きを放つ理想の音を、貪欲に探し続ける。

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