スズメバチの捕獲開始 1カ月で女王256匹
昨年、金沢区内でスズメバチに刺された人数は21人。区ではスズメバチによる被害を減らそうと、4月16日から女王バチの捕獲調査に乗り出した。
5月14日、金沢動物園内にある木の、高さ4mほどの場所にしかけられた誘引剤が引き下ろされた。焼酎と黒砂糖、酢などで樹液の成分に似せて作られた誘引剤の中には大量のスズメバチ。その後、区職員が容器に移し替え種類の判別作業に取りかかった。
女王バチの捕獲調査を行うのは横浜市内で保土ケ谷区(2012年度〜)に続いて2例目。同区や他自治体で有効だった方法を参考に進められている。
「被害を減らすためには巣を減らすこと。そのためには女王バチの捕獲が必要」と話すのは区福祉保健センター生活衛生課の玉崎悟課長。女王バチの活動時期に合わせ、6月中旬まで2週間に一度誘引剤をしかけ調査を行っている。設置場所は金沢動物園のほか、長浜公園や住宅街などの9カ所。第1回の調査では65匹、今回は191匹、合計256匹の女王バチが捕獲された。
玉崎課長は「スズメバチによる被害が1件でも減らせれば。家庭にも応用できるよう調査を進めていきたい」と話す。今後も、スズメバチの行動パターンや生態系への影響を分析しつつ、誘引剤の設置場所や設置時期なども考慮しながら調査を進めていく予定だ。
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