金沢動物園 野生動物保護に評価 環境省より表彰
金沢動物園がこのほど、環境省より「野生生物保護功労者表彰」を受けた。
1982年の開園時から、病気や怪我をした野生鳥獣の保護受け入れを行う同園。神奈川県内全体の約20%を占める約400件の傷病鳥獣を毎年受け入れ、治療やリハビリを施し野生に戻している。また、事業普及のため見学会や園内ガイドも行っている。この功績が認められ受賞となった。担当の渡辺海咲さん=人物風土記で紹介=は「横浜市3園で取り組む活動。多くの人に身近の野生動物について考えてもらうきっかけになれば」と話す。
受け入れる動物は、自然災害や病気のほかに、交通事故や使用が禁止されているはずのトラバサミなど、人間の生活の影響で傷つくことが多い。「釣り糸に絡まり足などが壊死してしまうウミネコもいた」と渡辺さん。保護された動物の半数は死に至り、野生に戻せるのは3割ほど。渡辺さんは放野の瞬間は複雑な気持ちだという。「さぁいってらっしゃいと見送るけど、そのあとしっかり生きていけるのか心配」と話す。「動物は身近に暮らしている。日々の生活で気をつけられることもあると、動物園の人間として伝えていかなければ」と熱を込めた。
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