「赤ひげ先生」の愛称で知られる江戸時代の医者小川笙船(しょうせん)(1672-1760年)の255忌年法要が6月14日、太寧寺で行われた。関係者や地域住民40人以上が参加し思いを馳せた。
町医者だった小川笙船は、目安箱を通じ、身寄りがおらず薬も買えない病人を治療できる施設の設立を嘆願した。当時将軍だった徳川吉宗がこれに賛同し「小石川養成所」が開院。初代医院長として活躍した。
笙船は晩年、金沢の地を愛し、瀬ケ崎で過ごした。当時瀬ケ崎にあった太寧寺と関わりが深く、死後遺言により遺体の一部が収められた。法要の主催者で笙船の血縁者でもある小川明さん(73)は「晩年は金沢の人々に温かく迎え入れられて過ごしたと聞いている。血縁者として感謝が尽きない」と話した。
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