「８Ｋ（はっけい）アイドルプロジェクト」が金沢八景で始動した。「地元を盛り上げたい」という思いから生まれたローカルアイドルのパフォーマンスは、横浜市立大学で行われる「浜大祭」で初披露される。
浜大祭に向けて練習に励むのは、プロジェクト最初のアイドル長崎夢月（むつき）さん（横浜市立大学看護学部２年）だ。当日はオリジナル曲「キラキラ」を歌う。「キラキラした感情」がテーマで、平潟湾の水面に夕日が反射するイメージをもとに作られた。
プロジェクトの中心は、金沢八景で雑貨店を営む山口圭さん（36）と、区内在住のミュージシャン・永本惠樹（よしき）さん（36）。山口さんは大学２校と地域との交流が少ないことに寂しさを感じていたという。「大学と地域の関わりあいのなかで八景を盛り上げたかった」と立ち上げの動機を話す。
作曲などを担当する永本さんは「大学時代は夢と現実を両方見なければいけない。今のうちに夢を形にする経験をしてほしい」と話す。「大学生」「ローカルアイドル」というキーワードにこだわり、昨年12月にプロジェクトを立ち上げた。
浜大祭後は、区内の様々な団体とタイアップしながら、所属アイドルを増やし、規模を拡大していく予定。地域から「歌いに来てよ」と声を掛けてもらえるようなプロジェクトを目指す。
「昔から輝いている人が好きだった」という長崎さん。４歳の頃から宝塚歌劇団のスターに憧れ、今もテレビに映るアイドルが大好きだ。「自分が踏み込める世界じゃないという思いがあった。声をかけてもらったときは嬉しかった」とはにかむ。ステージを見た人には「好きなことに、恥ずかしがらずに挑戦してみてと伝えたい」という。
舞台は11月１日の午後７時から、「浜大祭」メーンステージで。入場無料。
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