金沢総合高校に2月25日、母親の音楽サークル「あいあい音楽部」(大浦利恵子代表)のメンバー9人が訪れ、高校2年生14人を対象に授業を行った。
同音楽部は2004年、山本助産院(六浦)で出産を経験した母親を中心に結成。現在は、区内小中学校や親子の居場所などで音楽会を開催している。同校との出会いは6年前。「子育てをしながら活動を楽しむ母親もいるという見本に、と声をかけてもらった」と話すのは、自身も同校の前身・富岡高校の卒業生である大浦代表(45)。演奏のほか、高校生と意見を交わす時間も設けられている。担当の福澤英治教諭は「子育てを身近に感じるきっかけになれば」と話す。
当日はソプラノからバスまでのリコーダーで、「さんぽ」や「アンパンマンのマーチ」など9曲を演奏。幼い子どもを抱きながら演奏する母親の姿もあり、高校生からは温かい拍手が贈られた。演奏が終わると3つのグループに分かれて交流。高校生から出産や子育ての疑問、仕事の選択などについて積極的な質問が寄せられた。メンバーの赤ちゃんに触れ、抱き方を学ぶ一幕もあった。
北本真悠さんは「お母さんが大好きなので、演奏を聴いて涙が出た。話を聞いて心から子どもを大事にしていることがわかり、自分もそういう親になりたいと思った」と感想を話した。大浦さんは「親と違う年代と話せるのは良い機会だと思う。良い仲間ができ、いろんな可能性があるという未来を少しでも見てもらえれば」と話していた。
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