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触って見て、健康守る 〜ゾウの飼育員・安藤正人さん〜

文化

公開:2015年4月16日

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安藤さんの後を追ってヨーコ(中央)とボンが顔を出す
安藤さんの後を追ってヨーコ(中央)とボンが顔を出す

 4月19日は飼育の日。そして金沢動物園で飼育されているインドゾウ・ヨーコ(雌)の37回目の誕生日だ。

 飼育担当の安藤正人さん(31)の呼掛けに、大きな体を揺らして近づく2頭のゾウ――「でも気が荒い時は、鼻水をかけられることも」と笑う。だが来園者に向けられることはない。「場をわきまえた頭の良い2頭」

 2頭は1985年にインドから来園。雄のボンは約6千kgと国内最大級の体格で、日本一長い約2mの牙を持つ。ヨーコは約3千6百kg。不安や恐れを感じる時はボンの後ろに隠れ、尻尾を鼻で握る仕草も見られる。「頼りにする半面、食いしん坊でボンのエサを横取りすることもあります」

 安全な間接飼育が世界的な傾向のなか、同園では直接飼育に注力。穏やかなヨーコに限り、放飼場に立ち入って調教する。「例えば一緒に歩いて体重計に乗せたり、足をあげさせて爪や甘皮を切ったり」。絆を深めて安全に飼育し、健康を保つのが最大の目的だ。「お腹が張っていないか、ケガをしていないか…直接触れ、見ることで異常を発見しやすい」と安藤さんは話す。ボンも場内の柵ごしでトレーニング中だ。「直接飼育は技術を伴うので育成が必要。自分で終わりではない」

 安藤さんは2頭を担当して3年目。「視界が全てゾウというほど大きく、はじめは体も表情も固かった」。業務に慣れ、心の余裕ができたのは2年が過ぎた頃。ふと2頭が近寄り、ヨーコが頭を近づけた。「嬉しかった。でもずっと2頭はサインを送っていたのかも。僕にそれを掴む余裕がなかったのでは」。以来、力を抜き笑顔で接するのがスタイルだ。

 「おいしそうにごはんを食べる姿を眺めるのが好き」と優しく笑う。「健康でいてほしい。心が変化しても見逃さず、長く暮らせるようにしてあげたい」と願いをこめた。

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