横浜創学館高校3年の伊勢野大介選手=写真=がこのほど、「全国高等学校空手道選抜大会」に出場し個人組手で2位に輝いた。
決勝は昨年10月の国体で完敗した相手。「何も手がでなかった」。悔しさをバネに挑むも、1―2と一歩及ばなかった。だが「今回は全て出し切ったので悔いはない」とさらりと話す。強い力と圧で相手に間合いを詰めさせず、一ポイントずつ重ねる自身の強みが生きた試合に納得している。
3歳で空手を始め、小学生で県内1、2位を争うほどに。だが中学に上がると初戦敗退が続いた。「目立っている人を見るのが悔しかった」。追い抜いていくかつての対戦相手を横目にひたすら鍛錬を積んだ。身体的な成長も手伝い、中3夏には全国ベスト16に。最後の県大会も制覇した。
現在チームメートとして切磋琢磨するのが、その決勝の相手。一日一回は組み合い、必ずアドバイスを交わす。「いて良かった」、互いに認め合う存在だ。それに関わらず「悩んだ時は誰でも、女子にも相談する」と仲間に信頼を寄せる伊勢野選手。松本浩一顧問は「空手への意識が高い。研究熱心で細かくビデオやフォームを確認し、集中力もある」と評価する。伊勢野選手は「相手の行動や二手三手を常に人より意識するようにしている」と話した。
昨年8月には日本代表としてアジア大会を経験。「海外選手にも引けを取っていないと感じた」。大舞台の手応えに自信がついた。今年もナショナルチームに選抜され「強い選手が多いので必死で食らいつきたい」と意気込む。照準を合わせるのは夏のインターハイ。「研究して臨みたい。勝ち負けより注目選手になるのが夢」と爽やかな笑顔を見せた。
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