伊勢佐木町での路上ライブ時代を経て、結成から4年。2人組アコースティックユニット「サンドクロック」が6月3日、ミニアルバム「EPOCH(エポック)」を発売し、待望のメジャーデビューを果たした。
サンドクロックはソロのシンガーソングライターだった金沢区出身の滝田周さん(28)と大阪出身の永田佳之さん(28)がライブで共演し、互いの歌に衝撃を受けたことから2011年に結成された。滝田さんがキーボード、永田さんがギターのダブルボーカルで、それぞれが作詞作曲を手がける。2人の声が砂時計(サンドクロック)をひっくり返すように入れ替わりながら混ざり合い、一つの音楽を作りあげている。
滝田さんは並木出身。緑ヶ丘校(中区)時代は校内のカラオケ大会で3連覇するなど音楽への想いを持ちながら、大学へ進学。「今やらなかったら一生後悔する」と、卒業後の24歳から独学でピアノを弾き始めた。
一方、永田さんは高校時代から歌手を目指して専門学校に入り、20歳から2年半の間、路上やスナックで流しをしながら日本一周の旅をした後、上京。そんな経歴から音楽性、性格までまるで違う2人は、これまで衝突や葛藤を繰り返しながら成長してきた。
結成後すぐに「路上ライブの聖地」であるイセザキ・モールで開始した「毎週火曜夜8時半からの路上ライブ」は、雨の日も元日も1日も休むことなく続けた。12年、全国音楽コンテスト「HOTLINE」でグランプリを受賞し、デビューのきっかけをつかむ。
横浜で”ワンマン”も
事務所へ所属した13年に2年間続けた路上ライブを終了。メジャーデビュー第一弾作品となる「EPOCH」では、初めて歌詞の共作に挑戦した。結成以来歌い続けてきた「1+1」や「モノクローム」を含む、全6曲を収録した。
デビュー前夜、2年ぶりの路上ライブが伊勢佐木町の有隣堂前で行われ、ファン150人が詰めかけた。路上時代を振り返り「自分たちの活動の原点。通りがかりに缶コーヒーをそっと置いていってくれるおじさんがいたり、街の人たちが温かく見守ってくれた」と感謝する。
2人は「イセザキ発のアーティスト」を公言し、「今までと変わらずいい曲を作って、いいライブをしていきたい」(滝田さん)、「年間メジャーデビューをする人が沢山いる中で残っていけるように頑張りたい」(永田さん)と抱負を語った。
横浜のワンマンライブは7月18日に開催。ミニアルバムを全曲視聴できる特設サイトも。http://sandclock.net/epoch_special/
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