1月26日の文化財防火デーにあわせ23日、旧伊藤博文金沢別邸(野島)で消防訓練が行われた。金沢消防署や金沢消防団、伊藤別邸の関係者、野島町内会と乙舳町内会の会員ら約70人が参加した。
訓練は、伊藤別邸の客間から出火した想定で実施。職員による消火器をつかった初期消火や、来場者の避難誘導、消防隊と消防団による一斉放水=写真=の訓練が行われた。
訓練を終え、金沢消防署の小出健署長は「1日約100人の来場がある施設。いち早い発見と通報、避難誘導ができるよう、心がけてほしい」と話した。
「よりスムーズに」
金沢消防署は昨年の6月から9月にかけて、区内17カ所に保存されている85件の文化財を調査。文化財の種類や保管場所、建物の状況、消火栓や防火水槽の場所などを記載した「火災防御計画」を作成した。今回の訓練では、この計画の検証も行われた。
伊藤別邸は、建物自体が横浜市指定有形文化財に登録されている。同署の「火災防御計画」によると、木造でかやぶき屋根のため、「延焼拡大スピードが速い」とされている。小出署長は「今回の訓練をふまえ、さらにスムーズな消火活動ができるよう、地域と連携しながら精度を上げていきたい」と振り返った。
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