富岡サロン「ジュピのえんがわ」(富岡東3の14の47)が3月7日、オープンした。駄菓子店とサロンを一体化させ、子どもと大人が一緒に過ごし、自然に交流できる場所を目指す。
日当たりのよい広い縁側、玄関付近の駄菓子スペース、板張りのサロン――富岡東の平屋を借りてオープンした「ジュピのえんがわ」。7日のオープニングセレモニーには、金沢区役所の齋藤泉副区長をはじめ、富岡東部町内会、富岡東地域ケアプラザ、富岡商和会などから約40人が参加した。齋藤副区長は「すごく懐かしい雰囲気。こうした地域活動を通し元気な金沢区を作っていきたい」とあいさつした。
理想の場所見つけ
代表の高橋秀子さん(65)が富岡東に引っ越してきたのは15年ほど前。「何かしたい」と自宅で近所の主婦が集える手作りの店を始めた。店名は当時飼っていた犬の名前から「ジュピの家」に。さらに子どものためにと駄菓子も扱うようになった。しかし、狭い店舗では店先に子どもたちがあふれてしまう。いつしか「子どもも大人も一緒に過ごせる場所を作りたい」と考えるようになった。
そんな中、近隣に空き家があるとの情報が。一度は家賃を考え断ったものの、実際に家を見てみるとそこは思い描いた”理想の場所”。「やっぱり借りよう」と決意を固めた。
立ち上げメンバーの4人は主婦の茶飲み友達。「当初は、どこに相談したらいいかすら分からなかった。皆さまに助けられ、手探りで進めてきた」と高橋さん。サロンの改修には区の「茶の間」支援事業の助成金を活用。区役所や地区の社会福祉協議会、ケアプラザ、民生委員など地域の協力も大きな助けになっている。
新鮮野菜の販売も
「子どもの声が聞こえると嬉しいのよね」と話すのはメンバーの木下静代さん(68)。誰もが気軽に訪れることができ、自然に異世代交流が生まれればと願う。「閉じこもりがちな一人暮らし高齢者にもふらりと来てほしい」と話す。
使用料は協力金として1回300円(茶とコーヒー付き)で、持ち込みは自由。毎週木曜日には遠くのスーパーに行かなくても野菜が買える「えんがわdeベジタブル」を実施。泉区中田町と磯子区氷取沢町で露地野菜を生産する「西村農園」の協力を得て、新鮮野菜を販売する。
3月12日(土)と13日(日)はオープニングイベントを実施。12日午後1時からは紙芝居の実演など、13日午前11時からは日用雑貨や書籍などを扱ったえんがわバザー、午後1時から子どもとエコバッグ作りを行う。
また、団体・個人を問わずスペース貸しも行う。休みは毎月第3土曜日。詳細・問い合わせは高橋さん(【電話】045・773・9162)へ。
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