神奈川県は参議院議員選挙に合わせ、全県立高校で模擬投票を行った。金沢総合高校(富岡東)は7月7日、修学旅行で参加できない2年生を除く1年生と3年生の約550人を対象に実施。事前に各クラスのホームルームで選挙の意義や仕組み、選挙公報の見方などを指導した。
当日は投票所に見立てた一室に、区の選挙管理委員会から借りてきた投票箱や、立候補者名や政党名を貼った記帳台を設置。参加した生徒たちは初めての経験に戸惑い、「比例はどうすれば?」「なんて書けばいいの」などと教諭に尋ねる姿も見られた。投票するかしないかは本番と同様、個人の自主性に任された。投票率は65・3%だった。
「教えてもらい良かった」
服部未歩さん(18)は「いきなり投票しろって言われても困る。高校生のうちに授業でやってもらってよかった」と感想を話した。政治に関心があるという田島梨央さん(17)は、「今回、自分に選挙権がないのは残念だけど、18歳に引き下げられて嬉しい。選挙公報を比較してみると、若い人向けの政策はみんな同じようなことをいっていると感じた」と指摘。候補者を選んだ基準を聞くと服部さんは「知っている人」、田島さんは「政策を見て消去法で。妥協点を見つける感じ」と答えた。
責任者を務めた山崎栄一教諭は「今、政治や選挙に目を向けさせてあげることが、教育現場に求められている。みんなが民主主義を支える1票を持っていることに気づいてもらえれば」と話した。
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