一斉放水する＝県立金沢文庫提供
保管物が50年ぶりの国宝指定の見通しとなった神奈川県立金沢文庫（金沢町）で７月８日、金沢消防署が消防訓練を行った。当日は署員や消防団、住民ら約70人が参加。連携を確認した。
地下１階の会議室から出火したという想定。職員の１１９番通報の後、初期消火や来館者の避難誘導の確認が行われた。その後到着した消防隊や消防団が放水訓練を実施した。
国の文化審議会が３月、国宝指定に向け文部科学大臣に答申したのは、仏教の教えなどを記した「称名寺聖教」１万６６９２点と鎌倉幕府の中枢の動向などがわかる「金沢文庫文書」４１４９通。学芸課長の西岡芳文さんは「東日本大震災発災時も１００人ほどがすぐに集まってくれるなど、住民の協力が多い地域。金沢文庫と地元の良い関係を続けていきたい」と話した。
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