花火大会などの大型イベントでとかく問題になりがちな「ごみ」。8月27日に開催した金沢まつり花火大会も毎年、多くのごみが発生する。砂浜を清掃し、花火大会を支えるボランティアの活動を取材した。
雨がパラついた今年の金沢まつり花火大会には、約25万人が訪れた(主催者発表)。会場では場内アナウンスでごみを持ち帰るよう呼びかけているほか、会場に設置されたごみ集積所では、環境事業推進委員や資源循環局の職員らが分別指導を行っている。金沢区役所の担当者は「大会継続のためには、皆さまのご支援、ご協力が欠かせない。ごみの減量や会場の美化などマナーの更なる向上にご協力をお願いしたい」と話す。
花火前後のビーチクリーン活動をしたのは、市民団体の「I LOVE YOKOHAMA」(ハマラブ)。大会開始前の午後3時、海の公園管理センター前には、SNS上の呼びかけでビーチクリーンの参加者たちが集まった。
ハマラブが清掃を始める以前は、救護室に毎年のようにガラスの破片やロケット花火で裸足の裏をケガした子どもが運ばれてきていたという。そこで同センターはみなとみらい周辺などで清掃活動をするハマラブに相談。2008年から活動が始まった。「大会後に清掃するボランティアはあったが、前はなかった。ハマラブがやるようになって、救護室に運ばれる子どもは0人になったと聞いている」と話すのは代表の佐藤勇さん(36)。「せっかく海の公園にきてくれたのだから、楽しい思い出を持って帰ってほしい」と願う。今年の清掃には約40人が参加。当日、参加を呼びかける場内アナウンスで、急きょ参加した人も少なくなかったという。「開始当時よりごみが減っているのは実感できる。だが、今年は例年以上に花火ごみが多かった」と佐藤さん。今後は花火ごみの危険性を呼びかける必要性も感じたという。
また、花火大会の後には清水建設やみずほ銀行金沢文庫支店、学生団体You+Thなど複数の団体が砂浜の清掃を行った。
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