横浜高校(金沢区能見台)2年の銭本裕生さんが2月5日、「第25回全国高校文化連盟将棋新人大会」で全勝の強さを見せ優勝に輝いた。「一局一局に全力をこめた。全国での優勝は初めてなので嬉しい」と銭本さん。落ち着いた攻めの駒運びが勝利を引き寄せた。
昨年11月の神奈川県予選を制して全国に駒を進めると、4戦ある予選は連勝。1位通過で決勝行きを決めた。「難しい将棋が多かった分、競り勝つことで勢いに乗れた」と振り返る。「挑戦者の気持ちで、自分の将棋をさして攻められれば力が発揮できる」と話すのは宮田潔教諭。”横綱相撲”の将棋で力の差を見せた。
「悔しさ」を勝利に
3歳上の兄の影響で、小学1年から始めた将棋。その2年後に県で優勝すると「手順を考えたり実戦で感覚を掴んだりするのが楽しい」と、熱中するように。中学までは全国に進むも勝ちあぐねていたが、同校に進学すると県では”敵なし”。20連勝以上を記録し、全国でも団体戦で準優勝を成し遂げた。「強い仲間からいろんな手を知れて勉強になる」と環境に感謝する。
県連勝を阻んだのが、昨年6月の「高校竜王戦」県予選。準決勝で敗れ全国を逃した。「有利に攻めていた分、勝ち急いでしまった」。悔しさをバネに日々の練習に打ち込み、今回の準決勝で同じ相手を破り克服した。
「勝つためにどうするか」。先を読む将棋の楽しさは今も変わらない。「極める将棋は探究者のよう」と宮田教諭は評価する。次に見据えるのはアマチュア大会。「アマ名人戦や竜王戦で優勝したい」と意気込んだ。
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