福島県で7月31日に行われた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の空手道競技女子個人形で、横浜創学館高校(金沢区六浦東)の石橋咲織さん(3年)が初優勝を果たした。石橋さんは、3月の選抜大会を制しており、高校2冠を達成した。
ケガ乗り越え栄冠
空手道形は、仮想の相手に対して突きや蹴りなどの技を繰り出し、審判員が力強さやスピード、表現力などをもとに勝敗を決める。
石橋さんは、インターハイに3年連続出場。1年時は初戦敗退、2年生では3位に入っており高校最後の大会では優勝を目標に臨んだ。
だが、優勝までの道のりは平たんではなかった。大会1カ月前に左もも裏の肉離れを発症。大会10日前から練習を再開したものの「足を気にしながらの演武だったので不安もあった」と石橋さん。初戦となった2回戦では、肉離れの影響で蹴上げができずに小学生から取り組んできた得意の形を回避。試合で演武したことがなかった形で臨み、脚をかばいながらも勝ち進んだ。石橋さんは「ケガをしてからたくさんの方々に支えられ出場できたので、その方々のためにも結果で恩返しがしたかった」と喜びを語った。
高校入学以来、石橋さんを指導する栗原千春顧問は「痛みにも強く、誰よりも勝ちたいという強い気持ちを持った選手。練習量も多く、大会ではその成果がでたのでは」と話す。
国際大会でも結果出す
5歳から空手を始めた石橋さん。小・中学校と地元平塚の道場に通い、中学1、2年で全国優勝するなど幼少期から実力を発揮。今年3月の選抜大会で初の高校チャンピオンに。今回のインターハイ制覇で2冠を達成した。
小学6年からナショナルチームにも所属。昨年11月のアジア大会で優勝するなど国際大会でも結果を出している。
今後は、秋に行われる国体を制しての高校3冠をめざす。「選抜、インターハイを勝てたので、最後の国体も日本一を目指したい」と力強く語った。
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>