磯子区森にある市立屏風浦小学校(橋立豊校長)で12月1日、実体験を通じて防災について考える授業が行われた。
地域防災拠点に指定される市内の小中学校には防災備蓄庫があり、災害時などに使用する資機材が保管されている。授業は児童が防災資機材に触れ、実体験を通じて災害時に自らの命を守る「自助力」と助け合う「共助力」を高めてもらおうと、区が推進しているもの。
当日は資機材の取扱い方法を伝える活動を行う「横浜防災ライセンス・磯子」の会員と区役所職員らが講師となり、約90人の4年生に授業を展開。電気が使えない時に使用するランタンや、ケガ人らを搬送する担架の使用法などが説明された。児童は人が乗った担架を数人で囲んで持ち上げ、移動するなどした。
「助け合いの心を」
災害時に建物の下敷きになった人の救出時に使用する「レスキュージャッキ」の使用体験では、児童数人が乗った跳び箱の下にジャッキをかませ、てこの原理で跳び箱を浮かせた。使用方法を学んだ男子児童は「人を助けられるようにしたい」と話した。同校の橋立校長は「(児童には)地域の一員として助け合いの心を持ち、活躍できるようになってほしい」と願った。
同様の授業は根岸中、山王台小、浜小でも行われている。「横浜防災ライセンス・磯子」の小林四郎会長は「いざという時はお父さん、お母さんに防災資機材があることを説明して、救助につなげてほしい」と児童に呼びかけた。
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