欧米の民族弦楽器の修理などを手がける楽器工房ダルシクラフト(磯子区磯子)は4月7日(土)、スウェーデンの伝統音楽と文化を紹介する演奏会を金沢区の長浜ホール(京急線能見台駅徒歩15分)で開催する。午後1時30分開演。後援はスウェーデン大使館。
「スウェーデンの響き」と題したコンサートには、民族楽器ニッケルハルパ奏者の第一人者・本田倫子さんらが出演。在日スウェーデン商工会議所会頭のトーマス・オスタグレンさんのトークも企画されている。「ニッケルハルパは、スウェーデンでも珍しい楽器。日本の月琴みたいな位置づけ」と話すのは、主催するダルシクラフトの代表で金沢区能見台在住の井口敦さん(65)。演奏者は日本で80人ほどしかいないという。弓で弾く弦楽器だが、音階はボタンで操作する。井口さんはその音色を「共鳴弦があり、ふわーっとしている」と表現する。
今年は両国の外交関係樹立150周年にあたる記念の年。幅広い民族楽器の知識を持つ井口さんが、あえて「スウェーデン」を題材にしたのは、自身がかつて同国の会社に勤めていた縁からだ。出張でしばしば現地を訪れており、演奏家の知り合いも多かったという。「聞く機会の少ない楽器なので、ぜひ皆さんに知ってもらいたい」と話す。
「多様な音楽楽しんで」
学生の時からバンド活動など音楽を続けてきた井口さん。働きながらも「いつかは楽器作りをしたい」という思いを抱き続けてきた。仕事のかたわら、現地での修行や夜間学校で腕を磨き昨年1月、念願だった民族弦楽器を修理・メンテナンスする工房を開設。かながわシニア起業家ビジネスグランプリのプラン部門で奨励賞も受賞した。「世界各国の民族楽器を扱う工房はほとんどない。多様な音楽文化を味わう喜びを後押しできれば」と話した。
演奏会の入場料は前売り・当日とも2000円。申し込み問い合わせはダルシクラフト【携帯電話】090・2325・4009へ。
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