増え続ける振り込め詐欺の新たな手口「キャッシュカード手渡し型」対策として、警察官友の会(及川寛会長)と協賛企業らが啓発メッセージ入りの通帳ケースを作製した。5月1日には、磯子警察署で寄贈式が行われ、及川会長から小高藤安磯子警察署長に手渡された。
通帳ケースはB6サイズ(縦約15cm横約20cm)でキャッシュカードや通帳が入る大きさ。警察官友の会のほか、エヌケイキャブ、ニックスサービス、横浜セレモ、横浜銀行が協賛し約1000個作製した。ケースには「キャッシュカードを渡すのは詐欺!!」「暗証番号は教えない!!」「印鑑は別保管!!」との啓発メッセージが記されている。
及川会長は「被害に遭われる方は、頭の中ではカードを渡してはいけないと認識はあるが、巧みな言葉で騙されてしまう。ケースを使ってもらうことで、キャッシュカードや通帳を取り出す前にメッセージを見てもらい詐欺を食い止められれば」と話す。
すでに昨年に近い被害
磯子警察署によると、昨年の振り込め詐欺被害は36件。うちキャッシュカード手渡し型は14件だった。今年の被害は振り込め詐欺が21件(4月末現在)、手渡し型は全体の半数以上の12件にのぼり、すでに昨年に近い被害となっている。磯子警察署の担当者は「この新たな手口は、昨年末から増加傾向にある。キャッシュカードや通帳は絶対に渡さないでほしい」と注意を呼びかける。
ケースは金融機関やイベントなどを通して、犯人のターゲットとなる高齢者を中心に配布していく。
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