振り込め詐欺の被害を未然に防止したとして、金沢警察署は7月9日、セブンイレブン横浜六浦駅前店の店員・木戸口亜弥さん(30)と京急文庫タクシーのタクシー運転手・山谷雅紀さん(35)に感謝状を贈呈した。
木戸口さんは6月25日、高額の電子マネーカードを購入しようとした女性客を不審に思い、積極的な声かけを実施。購入理由などを聞きだし、被害を未然に防いだ。「カードは最高5万円ですが、2枚以上買う人は珍しい。『店員さんは変な顔するけど、話しちゃだめ』と言われていたよう」と木戸口さんは話す。
一方、山谷さんのケースも同日に発生。コンビニエンスストアに行くという女性客を乗車させ数店巡った後、その女性がギフトカード購入について話しかけてきた。購入理由を問うと「携帯電話の未納金を払わないと裁判になる」との答えが。「そんな支払方法はない」と説明し、警察へ通報した。同タクシー会社では、未然防止のため集団教育を実施。「普段と違う会話には気を付けよう」と呼びかけているという。
昨対比18件増
今年1月から6月末までの振り込め詐欺発生件数は38件で被害総額は約4900万円。昨年の同時点と比べ18件増と被害が拡大している。区内で特に多いのは、警察官や区役所職員、銀行関係者などを装い、「あなたのキャッシュカードが偽造されている」と言い暗証番号を聞きだし、カードをだまし取る手口だという。宮崎哲也署長は「これから高齢者が減ることはない。被害防止のため、皆様のご協力をお願いします」と呼びかけている。
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