地域経済と観光経済の活性化を目指す「SDGs横浜金澤」は9月20日、横浜市立大学八景キャンパスで第1回金澤八景リビングラボを開催した。多業種の人が交流するネットワークを構築し、地域を活性化する新サービスの誕生などを狙う。
SDGs横浜金澤の前身は、2019年末に供用が開始される金沢八景駅前の調和や賑わいのデザインを協議する目的で集まった、地元企業や商店、行政など。今年夏ごろからフューチャーセッションなどを行っていたが、駅前に限った検討に限界を感じたという。
金沢区は地域資源や観光資源が多くあるため、幅広いネットワークを形成することで、さらに魅力的な街になれる可能性があるはず――。そこで地元の商店や企業、行政、大学、NPO団体、クリエイターなど、さらに多様な人が参画するプラットフォームの構築を企画。街の活性化や観光振興をし、世界に金澤八景を発信していくことを目的に、「SDGs横浜金澤」を立ち上げた。
新サービス誕生に期待
幅広い人材のネットワーク構築の手法の一つとして開催されたのが、金沢区で初めて開かれた金沢八景リビングラボだ。当日は45人が参加。駅前にある地元商店・光栄堂薬局や柴の青みかんを使った商品を展開するアマンダリ―ナ合同会社が、「生涯活躍」「地産地消」をキーワードに自社の取り組みを紹介した。また、オープンデータなどに関する基調講演も行われた。
SDGs横浜金澤を主宰する今村美幸さんは、「発表を聞き、生涯活躍に向けた高齢者支援や観光情報の発信に関する革新的なビジネスモデルやサービス提供が考えられそうだと思った」と話す。こうした連携から、新しいアイデアで社会に貢献できるサービスが誕生すればと期待をかける。
今後は、地元のまちづくりやイベント、さらには街の未来について話し合える「機会と場=プラットフォーム」を提供する組織として機能。街の活性化や観光に寄与する各種イベントなどを推進していくとしている。
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