チアの全国大会「USA School&College Nationals2019」が3月25日、千葉県の幕張メッセで開催され、横浜創学館高校のチアダンス部が高校編成Song/Pom Dance部門で初優勝した。また、大学編成Show Cheerleading部門では、横浜市立大学SEAGULLSが2位に輝いた。
「終わりたくない」
創学館が緊張の中、迎えた決勝は、演技冒頭から気持ちがそろった。最初のテクニックを決めると、会場から大きな歓声が。副部長の朝見佳乃さんは「観客の反応でテンションがあがった。楽しくて(演技を)終わりたくなさすぎだった」と振り返る。最後のポーズを決めると、全員で床をバンバンと叩き全力で楽しめたことを実感。映画「チアダン」のモデルになった福井商業高や厚木高など強豪校を制し、今大会初の栄冠を手にした。
12月の全日本選手権では7位。「自分たちの代だけ、いい結果を残せていない」。そんな焦りにも似た思いの中、メンバーは懸命に練習を重ねた。チームキャプテンの川村ひかりさんは「とにかく揃えなきゃとばかり思っていた」と話す。
演技を変えたのは、地区予選1週間前に練習を見に来た先輩の言葉。「何を考えて踊っているのか全然見えない」と評された。「踊るのが楽しいということを忘れていた」と川村さん。その言葉と思いをメンバーに伝えあい、練習に気持ちを込めるように。部長の見供夢夏さんは「あれから気持ちがギュッと一つになった。あの言葉があったからこそ」と振り返る。
そして迎えた2月の地区予選、神奈川大会で基準点を突破し、見事暫定一位に。川村さんは「充実感はあったけど、喜びより驚きのほうが大きかった」と笑う。”1位”を目指した決勝は、緊張よりも「楽しみ」な気持ちで臨めたという。
19人一体で
SEAGULLSは、一番目標にしている大会で準優勝を果たした。キャプテンの久保このいさん(4年)は、「悔しい気持ちもあるが19人全員で戦えたことが嬉しかった」と振り返る。
1月に行われた地区予選では、大会1週間前にメンバーの1人が怪我をし、難易度を保つために19人構成から11人で臨んでいた。「外れたメンバーのためにもとチームが一つになれた」と副キャプテンの黒川茉優さん(4年)は振り返る。
学業との両立で全体練習は週3回と限られる中、個人練習などで技術を磨き、全国大会には19人で出場した。
長谷裕子コーチは「4年連続の出場となるが今回が一番、難易度が高かった。選手たちは実力を十分に発揮してくれた」と労った。
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