アマチュアボウラーの日本一を決めるNHK杯第53回全日本選抜ボウリング選手権大会で、釜利谷高校(金沢区釜利谷)の菅野直人選手(2年)が準優勝した。菅野選手は全日本ユースナショナルチームのメンバーにも選ばれており、7月に行われる国際大会のアジアスクールに代表として出場が決まっている。
NHK杯の出場者は、全国から集まった歴代優勝者や日本代表選手ら男子155人。予選1〜3回戦で上位40人、準決勝で上位12人、決勝で上位4人に絞られる。優勝するには、3・4位決定戦を経て上位2人の一騎打ちとなる優勝決定戦まで計23ゲームを勝ち進まなくてはならない。
安定した力が必要とされる大舞台だが、菅野選手は「いつもより緊張しなかった。ボールが思ったところに行き、スペアも確実にとれた」と振り返る。12人で争った決勝は、中盤まではトップに。しかし「優勝を意識してしまった」という4ゲーム目から崩れ、4位通過となった。
優勝決定戦はわずか12ピン差、スペア1回分が勝負を分けた。大会全体を通して「上出来。粘れるところは粘れた」と評価しつつも、「あそこまでいったら勝ちたかった」と悔しさもにじませる。
代表合宿で「光」
順風満帆な選手人生を歩んできたように見える菅野選手。しかし高1の後半から調子が上がらず、「辞めようかな」と思ったことも。今年1月に全日本ユースに選ばれても、思い描くプレーが出来ず、「限界かも」という思いを抱えていた。
そんな迷いを払拭したのがゴールデンウィークに長崎で行われた代表合宿だった。監督に「まだまだ、伸びしろがある」と言われ、復調への光を感じた。足の運びや腰の開き、ボールへの力の伝え方などを意識することを学んだという。
NHK杯で優勝を争った安里秀策選手(27)とは合宿中、同室だったとも。「尊敬している選手の1人。決勝の6ゲームはすべて同じレーンで、リラックスできた一因かも」とほほ笑む。
7月には18歳以下の選手で争う国際大会「アジアスクール選手権大会」に出場する。昨年は4人チームで優勝した全日本。「チームで(優勝を)獲りにいきたい。あと、個人は圧倒的な力を見せて優勝したいですね」と意気込む。その後は高校生の最高峰、JOCジュニアオリンピックカップ全日本高校ボウリング選手権大会も控える。「やるからには全部、勝ちたい」と力を込めた。
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