団員を大幅に増員させ、地域防災力の向上に貢献したとしてこのほど、磯子消防団(横田秀昭団長)に総務大臣から感謝状が贈呈された。2018年4月から2019年1月1日の期間で56人増加させ、充足率100%に達したことなどが評価された。
今回の総務大臣感謝状は、女性や学生を含む消防団員を相当数増加させ、地域の防災力向上に大きく貢献した消防団に対して贈呈されたもの。全国で43団体選ばれ、横浜市内では磯子のほか、鶴見、神奈川、南、山手(中区)の4消防団に贈られた。横田団長によると、このような大臣感謝状は、磯子消防団としての受賞は初めてなのではという。「消防署や関係者の皆さまの協力で受賞できた。本当にうれしく感謝したい」と喜んだ。
PR隊結成し周知
磯子消防団の充足率は2011年に65・4%まで落ち込み、団員確保は長年の課題だった。2018年当初も横浜市内20団で充足率が最下位(84・9%)で定員370人に対して314人だった。こうした状況から「PR隊」を結成し、地道に周知活動を展開。学生などにも声をかけ団員を増やしてきた。
ただ「充足率100%がゴールではない」と横田団長は話す。「実働できる消防団」を目指し、基本となるポンプ操法などの訓練を通して有事に備えている。
さらに、2020年3月1日現在の団員数は355人。定員に対して15人不足している。充足率100%を維持することも今後の課題の一つだ。
43年の活動に幕
横田団長は、70歳定年制により3月末で43年の消防団人生に幕を下ろす。「団員には、磯子消防署とともに力をあわせ、区民の安全、安心のために活動してほしい」と話し「伝統ある磯子消防団を盛り上げてほしい」とも呼びかけた。
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