コンブの二酸化炭素を吸収する力に着目し、金沢漁港沖でコンブの計画栽培を続ける里海イニシアティブ。収穫したコンブは、そのまま食べるだけでなく地元企業らと協力し、様々な加工食品を開発し販売する。
さらに食用だけではなく、工業製品への可能性も模索してきた。4月上旬には、シーズサイエンス(中区)からコンブの成分が入った抗菌剤「ナノシルバーシリカ」が発売される予定だ。
この製品はナノ化されたシリカと強い殺菌・抗菌機能を持つ銀粒子の複合体。金沢区で育ったコンブからネバネバ成分であるアルギン酸を抽出し、バインダー(結合剤)として使用している。銀は、約650種類以上の細菌・バクテリア・カビ菌などに対して有効であるだけでなく、水道水で使用する塩素系列より数十倍強く継続力が高いといわれる。里海イニシアティブの渡辺稔理事は「自然由来で人にも環境にも優しいんです」と話す。
コンブの計画養殖は横浜市の温暖化対策「ブルーカーボンプロジェクト」の一つ。現在、横浜市にも製品に「横浜ブルーカーボン・オフセットマーク」の使用を申請している。問い合わせはシーズサイエンス【メール】seeds2020yokohama@gmail.comへ。
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