横浜市立大学都市社会文化研究科の影山摩子弥教授は、今年度からSDGsに漫才を取り入れた実習の授業を行っている。授業に参加しているのは学生17人、障害者6人、企業の社会人5人の計28人。5月24日は、吉本興行所属の漫才コンビ「フランポネ」らが講師として参加した。
フランポネは、川崎市出身の島岡学さんとスイス出身のプリシラ=アンリエット・ブラルドンさんによる吉本初の国際夫婦漫才コンビ。全国各地で笑いを通じて多岐にわたる社会問題の解決に取り組んでいる。
登壇した島岡さんは、SDGsの17の開発目標などを漫才にどのように取り入れるかや、笑いのテクニックなどを実践を交えて説明。参加者は、実際にSDGsに関連したコンビ名やネタを発表し合った。
今後は各グループが7月下旬までに漫才を作ってきて、島岡さんのチェックを受ける予定。年末に行われるM-1グランプリのエントリーも行っていくという。
楽しむ意味知って
経済学や障害者雇用の専門家でもある影山教授が島岡さんと知り合ったのは2年前。「一緒に何かできそう」と考え、昨年の横市大の市民講座や大学院の授業に、SDGs漫才を取り入れた。「最初は素人に漫才ができるのかと思っていたがかなり面白かった」。昨年の取り組みで手ごたえを感じ、今年度から学生の授業に採用した。
影山教授の狙いは、この授業を通じて「障害者への理解を深め、SDGsをより深く理解する」こと。また、自分たちで漫才をすることで、「ソーシャルビジネスの原則の一つ『楽しむこと』の意味を実感してもらいたい」と話した。
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>