横浜市立大学病院150周年記念イベントが10月1日、金沢公会堂で開催され、約160人が参加したほか、オンラインでも配信された。150年の歩みを振り返るとともに、各分野のトップランナーを招き横浜の医療の未来などについて話し合う記念対談も行われた。
横浜市立大学の2つの附属病院と医学部は昨年、ルーツとなる横浜仮病院の開設から数えて150年という節目の年を迎えた。この仮病院は、早矢仕有的氏の呼びかけで集まった寄金をもとに1871年4月20日、元弁天通(現中区北仲通)に開設。その後、「十全医院」など改称を重ね、1954年に「横浜市立大学医学部病院」に。87年に医学部が、91年に附属病院が金沢区福浦に設置された。1800年代は天然痘やコレラなどの感染症対策に尽力。その後関東大震災、横浜大空襲、近年では東日本大震災や新型コロナウイルス感染症対策など、それぞれの時代に必要とされる医療を提供してきた。
式典で登壇した小山内いづ美理事長は時代時代で市大病院が果たしてきた役割に触れつつ、「いつの時も『市民の命を守る最後の砦』として役目を果たしてきた。今もその使命感と行動は変わらない」と式辞を述べた。また、2つの附属病院と医学部の再整備計画については「安心のよりどころで在り続けるために、さらなる発展・進化を目指していく」とした。そのほか、来賓の山中竹春横浜市長や市医師会の水野恭一会長らが登壇し祝辞を述べた。
再整備に期待も
その後の記念対談では、後藤隆久附属病院長をファシリテーターに、南場智子さん(ディー・エヌ・エー代表取締役会長)、中内啓光さん(スタンフォード大学医学部教授)、武部貴則さん(横市大先端医科学研究センター特別教授)といった、各分野のトップランナーが集結。「横浜市大附属病院の過去・現在・未来」をキーワードにそれぞれの立場から、現代の医療の課題などについて話した。また、同病院と医学部の再整備に期待することとして、それぞれの思いや理念を話した。
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