根岸地区合同防災訓練が11月11日、根岸中学校(磯子区西町・阿部亮一校長)で行われた。根岸中学校では、訓練日当日を授業参観日に設定。全校生徒が地域防災拠点訓練に参加するのは磯子区内でも珍しい取り組みだ。
授業参観日に
防災教育に力を入れている同校では、3年間で自助、共助を学ぶ授業を展開している。4年前からは毎年ボランティアを募り、40人ほどが休日に行われる地域防災拠点訓練に参加していた。
今年はさらに取り組みをすすめようと、全校生徒が参加する方法はないかと模索。訓練日当日を「防災授業参観日」とすることで、保護者や地域住民が一体となって訓練ができると考えた。
訓練には全校生徒260人や地域住民ら合わせて約750人が参加。保護者や地域住民が見守る中、1、2年生は教室で、グループワークやワークシートで災害への備えを学んだ。3年生は、図上で避難所運営を体験するHUG訓練を体育館で実施した。
授業終了後、生徒たちは、消防団による倒壊家屋救助訓練や日本赤十字奉仕団の応急手当訓練に参加。仮設水洗トイレや備蓄資機材の組み立て、使用法を体験した。3年生の男子生徒は「日頃から地域の方々と関わり災害時に力になれるようにしていきたい」と感想を話した。
阿部校長は「生徒一人ひとりが主体的に学び行動することを目的としている。保護者や地域の方々に、生徒が学校で防災に関しどのようなことを学んでいるか知ってもらえたのでは」と話した。
根岸地区連合町内会の横田秀昭会長は「大人が少ない日中に災害が発生すると中学生の力が必要になる。訓練を通して地域の防災力がさらに向上できたのではないか」と訓練を振り返った。
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