富岡並木ふなだまりgionbune公園愛護会(赤澤寧(やすし)会長)が横浜市の「ヨコハマ市民まち普請事業」に提案していた「歴史と環境をテーマにした安心して楽しめる里海公園づくり」がこのほど認定され、500万円の助成を受けることが決まった。同愛護会は、公園内にウッドデッキを整備し交流拠点にする考えだ。
まち普請事業は、市民が主体となり、地域の生活環境を整備する提案を選考し、最高500万円の整備助成金を交付するもの。1月26日の2次コンテストには1次を通過した5団体が進出。プレゼンテーションや質疑応答などを行い、投票によって同愛護会を含む3団体の提案が認定された。
同愛護会が提案した里海公園づくりは、富岡東にある、ふなだまり公園の一角に人々が集えるウッドデッキを整備するというもの。さらに、地元の歴史を発信する掲示板を木調にすることで、周囲の景観と調和したやすらぎを伝える公園にするとしている。
現在、横浜市内の公園施設は原則として木材を使用していない。コンクリート造とは対照的なウッドデッキを提案した点が評価された。
歴史・文化継承を
同公園では、毎年7月に「富岡八幡宮祇園舟神事」が行われている。同愛護会は昨年、親水イベントとしてスタンドアップパドル(SUP)体験会を実施。祇園舟保存会の協力を仰ぎ、艪漕ぎ体験会を行うなどし、歴史や文化の伝承に力を入れている。これらの活動を通して、交流拠点の必要性を実感したことも今回の提案に至った点だ。
ウッドデッキは、親水イベントの集合場所や歴史、生態系を学ぶ青空教室の開催、祇園舟神事の際のお囃子の舞台などに使用するとし、年内をめどに整備する考え。
同愛護会は、2017年8月に結成。赤澤会長が個人でSUPを使い水面の清掃をしていたところ、ゴミ拾いの輪が広がりを見せたという。現在は約20人のメンバーが毎週土曜日の早朝に活動している。赤澤会長は「一人で活動している時は『何をしている人だろう』と思われていたと思う。ただ、皆さんに声をかけて頂き、輪ができ公園をきれいにしたいという人が集まった」と振り返る。また、「公園を一人でも多くの人に知ってもらえるようこれからも活動していきたい」と話した。
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