各家庭で抱え込みがちな「認知症」の悩みや不安について、その解決策を参加者と共に考える市民公開講座「横浜医療塾」が先月27日、西公会堂で行われた。
『認知症とともに生きる、心の支え』と銘打たれたこの催しには、西区や中区をはじめ、各所から予想を上回る229名の市民が参加。関心の高さを窺わせた。
そんな中、プログラムでは「長谷川式認知症スケール」と呼ばれる有名な検査の考案者で、認知症の第一人者の長谷川和夫氏や、県内科医学会副会長の宮川政昭氏が登壇。長谷川氏が「今後求められる認知症の医療とケアについて」、宮川氏が「認知症と生活習慣の関連などについて」をテーマに、それぞれ講演を行い、具体的な例を挙げながら分かりやすい解説を展開(写真上)。参加者は時折メモをとりながら、真剣な表情で話しに聞き入っていた。
この講演で『早期発見・早期受診』や『周囲の理解』の重要性などを学んだ参加者からは「現在、母を介護しているが、今後は母の立場にたって介護をしようと思った」などといった感想も聞かれ、個々の悩みや不安解消にもその役割を果たしていた。
今回の催しの盛況を受け、今後はシリーズ化なども検討されている。
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